『魂のうた』ライナーノーツ
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- 魂のうた
- 今この世界には60億といわれる人々がいて、その命は皆時代も国も親も選べずに生まれてきます。
そんな途方もない確率の中でのかけがえのない人との出逢いは、正に奇跡だと思います。
それはきっと二つの魂が呼び合うように歌う”魂のうた”が引き寄せるのでしょう。
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- 僕のヒーロー
- 夢の大きさは人それぞれ違っても、大人になれば誰しも一度や二度は現実という大きな壁の前で何かを諦めた経験があるのではないでしょうか。
そんな傷を抱えた大人達への私なりの応援歌。
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- シルエット
- 人生を振り返るとき、過去の色々な場面がシルエットとなって浮かび上がってきます。
もう会うことのない私と同じ時を過ごした人たち・・・。
全編大好きなチェロの音色が、この曲をやさしく包んでくれています。
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- 哀しみのピアノフォルテ
- 私の音楽の原点であるピアノを主人公にした物語を作ってみたいと思っていました。
時代や国を超えて、そのピアノは長い間人々のたくさんの哀しみを見てきました。
そして今もピアノはただその哀しみを歌うのです。
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- 真夜中の猫
- BLANKEY JET CITYに影響を受けて作った曲です。
午前零時を過ぎてから夜が明けるまでの、もうひとつの”闇の中の世界”を描いてみました。
ヴァイオリンの音色でよりいっそう怪しげな雰囲気を醸し出せたと思います。
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- 檸檬
- 一枚の水彩画のようなイメージを曲にしました。
“檸檬”という漢字や、口笛で、懐かしさのようなものを感じてもらえれば嬉しいです。
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- 雨の日は
- イメージは、桃井かおりさんの若かりし頃。
(勝手な想像ですが)ひとりきり部屋で過ごす雨の日は、終わった恋を思い出したりしますよね。
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- 痛み
- ハル・ベリー主演映画『MONSTER’S BALL』(邦題は『チョコレート』)を観た衝撃で書いた曲。
絶望と、ほんの一筋の希望。観終わった後こんなにも人生は苦しいのかと、しばらく動けませんでした。
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- 凪の季節
- 映画『Dolphin Swims』サウンドトラックより(以下14曲目まで)
- 映画やドラマのサントラをいつか作りたいと思っていたので、今回のこのお話を頂いたときは夢がひとつ叶ったという気持ちでした。
自分の歌を作るのと違って、監督と脚本の方との共同作業という点がとても新鮮でした。 - 映像の中での音楽は、ストーリーの案内役となるような、また観ている人の感情をさりげなく導いていくような存在ではないかと思います。
その点に気を配りながら作っていきました。
- イルカのテーマ ~動~
- イルカのテーマ ~静~
- テーマ ~故郷~
- すれ違い
- テーマ ~母~
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- 悠久の海へ
- 映画『Dolphin Swims』エンディングテーマ映画の全編を通して描かれる、イルカが故郷の海を自由に泳ぐ姿に、私たちは無条件に感動を覚えます。
それは私達人間が生まれる遥か昔から、ずっとそこで時の流れに身を委ねて、生を紡いできた姿だからでしょう。
この短い人生の中で私達は何が出来るのでしょうか。
大きな時の流れに任せて、ゆっくりと探してみよう。
母親のように大きな海を思い浮かべながら。
1st Album
『魂のうた』
2004.9.23 Release
2,100(tax in)DLCR-04091
Bellwood Records / Cocktail Label